2009年12月30日水曜日

青春18きっぷ('09-'10冬) 1日目

今年は、2年ぶりに青春18きっぷで帰省しました。
青春18きっぷというと直角シートの夜行列車でろくろく眠れずにひたすら辛い思いをするイメージが先に立ちますが、昼間であればそれほど大変ではありません。
本をゆっくり読んだり、うつらうつらしたり、(景色がいいところは)景色を見たりしながら、ゆったり過ごせますし、なによりも新幹線や特急のようにテンションマックス状態のお子様大ハッスル、おばはん大騒ぎのようなことも(わりと少)なく、なかなかいいもんです。
あと、とにかく得をしてやろうとひたすら距離を稼ぐとおもしろくないですね。トータルで11,500円の元がとれればいいやくらいで考えています。ですので、つまらないルートで時間を稼ぎたい場合は別途普通運賃が必要でも特急を使うこともあります。

今回は、そのパターンで行きました。
5:36 佐倉始発の総武線快速で錦糸町下車、中央・総武線で新宿にでて、7:00発のスーパーあずさ1号にて小淵沢へ。
別途、普通運賃・自由席特急券で5,040円かかりましたが、9時前には小淵沢につきました。中央本線のこの区間は車窓からはたいして見るものもないですし、そのうえ各駅だとあちこちで乗り換えしなければならないしで、結構面倒だからね。

小淵沢で1時間ほど待って、小梅線に乗り換える。



以前夏に来たときは満員で小諸まで身動きできない状態だったんですが、今日はさすがに人が少なく、余裕で座れました。

ただ一つだけ問題だったのは同じ車両に登山者の夫婦が乗っていたことでしょうか。そこのオヤジがやたらと登山靴を脱いだり履いたりしていたんですが、
そいつの足が臭い。
 
空調のせいか、保温のため扉を閉めていることもあって、結構席が離れているにも関わらず臭ってきます。 相方は気にしていないんかと思ったのですが、おっさんみたいに見える山岳おばはんは気にならないようでした。
 以前も登山者と同じ車両になったことはあるのですが、酒盛りして大騒ぎをしたり、やりたい放題でいつも嫌な感じを受けますね。山ではマナーを守っているのかもしれませんが、公共の場所でも守ってほしいものです。
その後は駅で扉が開く度に空気が入れ替わって浄化されていったので、まぁ我慢はできましたが。
 
まぁ、それはともかく9:57に発車です。



遠くの山には雪が積もっていますが、沿線はほとんど雪はありません。



野辺山の宇宙電波観測所ですね。
手前の木々と比べると、アンテナの大きさがよく分かります。

佐久海ノ口か海尻あたりで例の登山者は下車。車内の空気も正常化してきて、少しホッとする。
朝が早くお腹が空いたので、小淵沢で購入した駅弁を食べることにしました。



うまい甲斐(950円)。
この上のランクに「元気甲斐(1300円)」というのもあるのですが、ちょっとボリュームがありすぎるのでこちらにしました。



お品書きは、
鮑の炊き込み/桜肉の甘辛煮/煮貝(アカニシ貝)/紅白ワイン羊かん/武田漬け/信玄蒲鉾/原木取しいたけの煮物等

確かに、うまかったですよ。
12:04 小諸着。12:07発のしなの鉄道に乗り換えて、篠ノ井へ(930円)。ホームは同じ駅内にあり、切符は車内で買えます。
この区間は、まぁ普通ですね。まぁ、ローカル線で旅するのは、綺麗な景色だけが目当てではありません。その地域で乗り降りする人の観察したり、会話をなんとなく聞いているだけでも結構楽しいものです。

12:58 篠ノ井着。



13:17 発の篠ノ井線で松本に向かいます。
途中、夜景で有名な姥捨を通りますが、昼間なので「あー見晴らしがいいなぁ」くらいで終わり。座っていた場所が対面シートで、しかも展望は背中側だったので、写真も撮らずじまいです。
ただ 向かい側のシートに座っていた白人の二人連れの女の子はよろこんで立ち上がってみてましたね。

予定より3分遅れで松本着。
電車内の乗り換え案内で岡谷方面の列車が4番線にとまっているとのことでしたが、影も形もなし。乗り換え時間がギリギリだったので行ってしまったのかと思ったのですが、5番線にとまっていた列車の車掌の

「 あー、今日は2番線にとまっているんですよー、まだあそこにいま・・・」

の一言で、その場にいた全員はダッシュで階段を駆け上がり、2番線の列車になだれ込む。
これだからローカル鉄道の旅は、いついかなるときでもダッシュできる程度の荷物に抑えておく必要がありますな。トローリーなぞ、もっての他です。

岡谷には15:00頃に着。
インターネットで予約した本日のお宿の某ビジネスホテルに向かいましたが、フロントの電気がついていない。一瞬つぶれたんかいな と思ったのですが、「あー、すいません」の声とともに明かりがつく。

スーツの上にダウンのベストを着込んだりしているのを見ると、どうやら非常に厳しいコスト削減をしているらしいです。まぁ、観光目的人は普通、隣の下諏訪、上諏訪にいくでしょうし、もしくは松本、奈良井あたりに足を伸ばすでしょうしね。
こちらとしては、お安く素泊まりできりゃ文句はないのですが、ここまでしているところは始めてだったので一瞬あせりました。

ホテルに荷物を放り込んで、カメラ片手にぶらぶらと町にでました。
いつものごとくとくに目的はなかったのですが、「イルフ童画館」という案内があったので入ってみました。

岡谷出身の絵本作家 武井武雄さんの作品がメインの美術館で、イルフというのは「古い」を逆を読んで「新しい」を意味する武井さんの造語とのこと。
絵本は本当に真剣に描かれているので、一つ一つの作品として見ても楽しいですね。普通の書店でいい年したおっさんが子供(幼児)に混じって立ち読みするのは若干の違和感はありますが、まぁ、本人が気にしなければいいことです。どうしても気になるのであれば、Village Vangardだと雰囲気的に読みやすいのでおすすめ。

まぁそれはともかく、武井さんの画風は、展示されていたのが昭和30年代の作品ということもあって決して新しくはないんですが、不思議と嫌な古さを感じないのが不思議でした。自分自身も一周してしまったせいもあるんでしょうか、むしろ新鮮な感じを受けるものもありました。

イルフ童画館をでて、日没までにまだ少し時間があったので電車にのって上諏訪へ。



そろそろ休息の時間なのか、鴨が水辺に多くあつまっていました。
暗くて分かりづらかったのですが、カルガモ、マガモ、ヒドリガモ、ホシハジロがいました。餌付けをされているのかあまり人を怖がりません。上の写真も35mm換算で40~50mmくらいで撮れてしまうほど、よれてしまいます。

だいぶ暗くなってきたので、岡谷に戻ることに。
すぐ近くに片倉館という温泉施設がありましたが、ちょっと面倒だったので、外から見るだけで帰って来ました。



足湯だったら上諏訪駅にあるし、と思っていたのですが、駅の外でおみやげを買ってコーヒーを飲んで暇を潰しているうちにいい時間になってしまったので、そのまま岡谷へ。

岡谷名物のうなぎ屋にもいかず、商店街の居酒屋にて生中二杯とおすすめのつまみを何種類か食べて外にでると小雨がパラついていた。
一日目はこれにて終了。

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